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「別に大したことじゃないんだ。あのさ、中丸くんはトランクス型の水着をはいてるでしょう?あれって、やっぱり泳ぎにくいだろう?」
「そうっすかねえ。でも比べようがないから・・・・」
「競パンにしたら、もっとらくに泳げると思うよ」
「ええ、じゃあ今度」
「じゃあ」
俺が更衣室に戻ると、他のみんなは着替えを終え髪の毛をかわかしたりしていた。俺は、急いで着替えたんだ。
「ねえ、話ってなんだったの?」山本さんが俺に声をかけてきたんだ。
「いやね、トランクス型の水着より競泳パンツの方が泳ぎやすいよって」
「やっぱりね、さっき俺がいってたじゃん」
「ええ」
そんなやり取りを聞いていた速水さんが、
「俺もさ、はじめトランクス型をはいていたんだけど、競パンにかえたら、もうトランクス型の水着ははけなくなったよ。ぜったい競パンの方がいいよ。クラブにも指定の競パン売ってるけど、なんかださいからなあ、俺は駅前のショップで買ったんだ」
「そうなんだ」
「俺のちょうど新しいやつ買おうと思っていたんだ。どうだ、一緒に行くか?」速水さんが言ったんだ。
「明日は日曜日だから、仕事休みだ、明日行くか?」
翌日、駅前で待ち合わせして俺は速水さんとショップに行ったんだ。
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