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今は、召喚した使い魔とのコミュニケーションの時間。
使い魔召喚の儀式の日の夜から一晩かけて話し合った。
そして、悠都はやっと
①自分が呼び出されたこと、
②今の世界観
を理解した。
【ユウ】
(まあ、確かに、使い魔からしてみれば、いきなり異世界に呼び出されたんだから、仕方ないよね)
そして、人としてかなり寛容になった、というか、ならざるを得なかったユウであった。
――――――――――――――
今、ユウは悠都に字を教えている。
そして、悠都が勉強中、ユウは召喚と使い魔に関する本を読み漁っていた。
悠都は人だ。
しかし、悠都の両腕の紋章は、何かの効果を持つはずだ。
そのために、ユウは図書室で、本を積み上げて、片っ端から読んでいた。
【悠都】
「なぁ、ユウ。」
そして、悠都は、馴れ馴れしくなっていた、というか、親しんでいた。
【悠都】
「この字、何て読むんだ?」
【ユウ】
「これは、『ヤ』って発音するの。」
【悠都】
「そっか、ありがと。」
二人は、かなりに打ち解けていた。
ユウの性格がやさしいので、明らかに非常識な今でも、悠都は平常心でいられたというか、現実を受け止められたようだ。
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