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悠都は気にしていないが、悠都の両腕の紋章は、よく見ると違う字が書いてある。
両腕に書いてある字は、古代文字だ。
古代文字は、今から1つ前の王朝で使われていたといわれる文字だ。
それの辞書を片手に、それを普通に読むと、右手が『リライト』、左手は『クリエイト』だ。
どんな効果なんだろうか。
疑問だ。
それの解決のために、コミュニケーションの時間を利用して、彼に字を教えるとともに、紋章の効果を探している。
あった。
左手、『クリエイト』
『無限の創造』とだけ書いてあり、本には字体がちゃんと書いてあった。
【ユウ】
「ねぇ、えと、悠都?」
【悠都】
「なんだ?」
彼と目が合うと、少し怖い。
男子とあまり話したことがないからだ。
【ユウ】
「その、左手、見せて?」
【悠都】
「ん、あぁ、はい。」
彼が左手を見せてくる。
わずかに触れる手が温かい。
【ユウ】
「さ、触らなくても、いいから…」
そう言ってから、確認する。
紋章は……
一致した。
左手の紋章と、本に書いてある次は同じものと思われる。
無限の創造、どんな効果だろう?
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