始まりのエピローグのエピローグ

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大きく言うと、貴族というのは魔法が使える人たちのことだ。 ユウのシュベルゲール家だって貴族だ。 貴族というのは、まあ気品のある人、というか、まあ、そういう一族だ。 サナカイキタには、貴族がたくさんいる。 それ以上に平民がいるわけだが。 俺としては、平民の中にいる方が気楽というか、なんか性に合っていると思う。 しかし、俺はユウの使い魔だ。 貴族の所有物である俺は、平民と戯れることはユウに禁止されてしまった。 まあ、ユウのところを離れても、行くあてはないし。 そういうわけで、俺は貴族の中に平民として紛れ込んでいる。 まあ、ただの使い魔だが。 ユウがどう思っているかは知らないが、俺はほかの魔法使いが呼び出した獣と同じ扱いなのだ。 俺としては不本意極まりないが、同じ立場らしい。 さらに、人によっては、俺は使い魔と平民であるため、使い魔よりひどい扱いをする人もいた。 そういうのは、気にしないに限る。
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