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そして、依頼を始める日。
依頼人は、少し離れた村の人なので、まずそこへ行く必要がある。
寮の入り口には村へ向かう馬車が用意されていた。
【悠都】
「荷物、持ってきたぞ。」
俺は、ユウの少ない荷物と、フィオナのたくさんの荷物を持っていた。
フィオナの荷物はきっといやがらせだろう。
【ユウ】
「じゃあ、荷物は貨物の方に乗せて。
私とフィオは中に乗るから、悠都は悪いんだけど、運転席の隣に乗って、ね?
二人乗り、なんだよね、これ。」
馬車の屋根付の席には乗せてもらえず、俺は運転手の隣に座った。
【悠都】
「雨とか、降らないといいんだが。」
まあ、これだけ晴れてるしな。
大丈夫だろ。
【運転手】
「まあ、こっちは結構晴れてるが、ワープを転移を使うからね。
あっちの天気は行ってみないとわからないんだよ。」
【悠都】
「そう、なんですか…」
運転手さん、なんかすごい人のようだ。
【運転手】
「あんた、なかなかできそうだな…。
もしよかったら、俺の稼業、ついでくれねぇか?」
【悠都】
「俺、使い魔なんで。」
【運転手】
「ま、気が向いたら言ってくれよ。」
運転手に気に入られた!!
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