稲妻の共闘

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ていうか、 【悠都】 「暗いな…」 空には、黒い雲が広がっていた。 【運転手】 「急ぎましょう。 結構、きついのが来ますぜ。」 運転手が、馬を走らせた。 ―――――――――――――― 目的の村、ハーベスに着いたとたんに、強い雨が降ってきた。 【悠都】 「すいません、この人のところまで送ってもらえますか?」 俺は、運転手にお願いして、今回の依頼人のところまで送ってもらった。 ―――――――――――――― 【ユウ】 「危なかったね。」 【悠都】 「俺は結構濡れたがな。」 【フィオナ】 「ユウ、気にしないでいい。」 依頼主のところへ行ったら、宿へ案内された。 俺は人扱いされていなかったらしく、部屋はユウとフィオナと同じだ。 運転席はオープンなので、俺はびしょ濡れになったが、ユウとフィオナは濡れなかったようだ。 依頼主は温厚で、村をおさめている人だった。 とりあえず、明日から調査を進めてくれ、とのことだった。 依頼の内容は、この村の近くに住んでいる獣の退治。 雨が強いから、きっと今日はその依頼で倒す獣は出ないだろう、との話だ。 【フィオナ】 「…ユウ、行こう。」 しかしそんな中、一人だけ依頼をこなそうとする人がいた。 【ユウ】 「フィオ、こんな天気じゃ、うまく戦えないよ? 稲妻は危険だし… 少なくとも、この天気が晴れるまでは…」 【フィオナ】 「明日も、明後日も、明々後日も雨が降ったらどうするつもり?」 フィオナが、きつく返した。
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