召喚の儀式

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リデラスの魔方陣からは、ちょうど人を乗せることができるぐらいの大きさの鳥が出てきた。 【教師】 「ほぉ、鳥型の大型か。 これは、すごい。」 リデラスが召喚したのは、人を乗せて飛ぶのが得意な鳥だ。 攻撃能力はあまりないが、スピードと乗り心地はかなりよい。 風使いのリデラスとは相性がかなりいい。 【教師】 「では、次…、ミス・シュベルゲール。」 【?】 「は、はい…」 ユウ・シュベルゲールの得意魔法は治癒やを中心とした補助系。 そして、ユウの成績は良くない。 補助系の中でも、治癒魔法に関して言えば、少なくとも学院で一番だ。 しかし、その治癒系魔法と補助系魔法しか使えず、一人で何かをする、となると、何もできないのだ。 なのでもちろん、ファンタジックロワイヤルの参加資格は持っていない。 【ユウ】 「では、い、行きます! ふぅ~、はぁ~、ふぅ~、はぁ~…」 ユウは、この使い魔召喚の儀式にこの後の人生のほとんどがかかっている。 多くの人もかかっているのだが、攻撃魔法が使えず、治癒などの補助しかできない彼女には、攻撃能力を持った使い魔、というのは必要不可欠なのだ。
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