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「ライトって何ていう名前の動物なんですか?」
「神獣です」
神獣って、RPGでもあんまり見た事ないレアキャラだぞ?
そのレアがこの小さいの?
「ライトはまだ子供ですが言葉も理解できますし、命令を下せば戦う事も出来ます」
「こんなちっこいのにですか!?」
「はい、ちっこいのにです」
「キュー!!」
私の顔から離れて何かジタバタし始めた
ちっこいのって言われて怒ってるっぽい
…可愛いなあ
「それともう一つお伝えしないといけない事がありまして」
「あ、はい」
「もしかすると変態、私の父が来るかもしれないのでその時は全力で逃げてください」
「あれ、今自分の親の事変態って」
「全力で逃げてくださいね?」
「はい!」
大事な事だから二回言ったんですよね?脅しではないですよね?ライト!何でそんな同情するような目で私を見るの!?
「時雨、ライト、奏さんの事宜しくお願いしますね」
「任せといて!」
「キュイ!」
時雨さんいい人!初対面の私を守ってくれるなんていい人過ぎるよ!
ライトも任せとけとでも言いたげにちっこい前足で自分の胸叩いてるよ
お前、私を萌え殺す気!?
「奏さん、私これから出掛けますので何かあったら時雨に伝えてください」
「は、はい、麗さんも気をつけて」
「…ありがとうございます」
気をつけてって言っただけなのに驚かれた
ベッドからで申し訳ないが用事がある麗さんを見送った後に時雨さんと私とライトで何をしようかと只今相談中
「どこか行きたい場所とかある?」
「いやー、実は此処に来てから森にしか行った事ないんで」
「そっか…って何で森?」
「気付いたら森にいました、その後ライトと会ってディーモンにも出会ってリアル鬼ごっこ開始です」
「途中コケて麗に助けてもらったんでしょ?」
何故わかった!!
私の頭の中見えるのか!?そうなのか!?
あー、変な事考えられないじゃん
「奏は何となくそういう時にドジしそうだし」
「仰る通り結構ドジします、学校のテストで終了間近で答が一個ずつズレて書いてたり、学校の文化祭の時劇やって途中コケて台詞全部忘れたり…」
「ぶっ、あはははは!!!」
「笑い過ぎー!!」
ライト、ベッドの上でキュイキュイ鳴きながら転がるな!
お前も爆笑してるの解ってるんだから!!
「はー、久しぶりに笑った」
「良かったデスネ」
「拗ねないの、爆笑しちゃったお詫びに蒼流(ソウリュウ)都市に連れてってあげる」
「外に行けるんですか!」
「まあね」
「じゃあ、直ぐに行きましょう!」
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