prologue ーハジマリー

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私は桐生奏(キリュウ カナデ)、何処にでもいる一般的な女子高生 そんな一般女子高生の私が学校帰りにいつもの道をいつものように歩いていた 曲がり角を曲がった時に何かとぶつかって尻餅をつき、痛めたお尻を手で擦りながらぶつかってしまったモノを見上げるとそこにいたのは 黒人、いや正しくは黒づくめの人 「あの、すみません大丈夫ですか?」 無反応 「もしかして何処か怪我しました?」 無反応 「えと、あの…」 無反… 「何か喋れー!!」 さすがに無反応続きだと私も困るんだからさ!! 「お前…」 「えっ」 「……人違いだな、こんなブサイクが私の"リヴィア"な訳がない」 「なっ、確かに一般的な顔かも知れないけど初対面の女子高生転ばせておいてブサイクはないでしょ!!」 何だコイツ! さっきから失礼な態度ばかりとって、私のガラスのハートが粉々になるわ! 「まあ仕方ない、一応素質があるみたいだしお前でいいか」 「何その妥協したような言い方、第一素質って…!」 なにって聞く前に目の前が真っ暗になった、その後の全く記憶がない あの性別不明の黒づくめに頭を鷲掴みされて意識が無くなる前に聞こえた "私を退屈させない程度に楽しませてくれ" ってどういう意味? _
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