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やあやあ皆さん元気はつらつ奏ちゃんだぞ☆
…うんごめんなさい、自分でやってみて"うわっないわ!"って思った
だからそんなに引かないでええ!!
まあそれはさておき、私は現在立派なお屋敷の一室で寛いでおります
え、さっきまで森の中に居たじゃないかって?
「話せば長くなるのよね~」
「何をお話になるのですか?」
「うひゃいっ!!い、いつから其処にいたんですか!!」
「結構前から扉越しに声をお掛けしても返事が聞こえなかったので入らせていただきました」
「さいですか」
えー…今私が話している人は麗さんっていう銀髪蒼目の美人さん、本名は麗・エターナル・デスティニーっていうらしい
そんでもって私の命の恩人なんですよ
私がRPGに出てきそうなモンスターに襲われそうになった所を麗さんがいとも簡単に助けてくれちゃった訳よ
「あ、そういえば何か用事とかあったんじゃ…?」
「はい、奏さん先程のディーモンに襲われた際に脚に怪我をしていたらしいので手当てしに来ました」
「ディーモン?あのモンスターのことですか?」
「そうです、あれは最下級の位ですからさほど危険はありませんが心配なので外出する時は声をかけてくださいね」
「はーい」
「では怪我している脚を出してください」
「無理です」
きっぱりと言いました、まる
だってさ私の大根脚を麗さんに見せられる訳ないじゃない!
でも脚痛いしなー…
「奏さん」
「はい」
「脚を見せないのであればとてもよく効く薬をたっぷりと塗りますよ?」
「よく効くなら別に…」
「ちなみにとても染みます」
「宜しくお願いしまああす!!」
大根脚を晒しましたよ、だって麗さんの素敵な笑顔と一緒にもれなく黒い何かが見えちゃったんだもの!
私は何も見てない、見てないよー
「奏さんは何処の出身ですか?」
「あ、私東京です」
「…」
あら、私何かおかしなこと言ったかな?
でも私東京出身で間違いないし…っていうか麗さん何でそんなに驚くんだろ?
「奏さんは人間、なのですか?」
「え、いや、麗さんも私も人間じゃないですか」
「私は奏さんとは違います」
赤く腫れた脚に薬を塗った後に包帯を巻ながらそう言われた
人間じゃないなら…なに?
表情に出ていたのか麗さんが近くにあった椅子に私と向かい合うように腰をかけた
表情はとても真剣で…
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