世界観・2012年2月現在

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 魔法体系について。  人間は極端に分けて二つの人種に区別される。それは、『魔法武芸者』と『一般人』だ。  前者は、体内に『魔輪』と呼ばれる器官を宿しており、空気中にある『マナ《魔力の元となる極微少の粒子》』をそれに取り込むことで魔力を形成する。そして、魔力が魔法に転じられるという訳だ。  しかし、後者には魔輪がない。勿論戦うことはできるが、魔法を扱えない一般人ではどう足掻いても魔法武芸者には勝てない。  魔輪を持つか持たないかは先天性で、生まれ落ちた瞬間に区別される。生まれる割合は半々で、特別貴重な存在というわけではない。  魔法武芸者は『夜叉』と戦うために存在し、一般人は食材を栽培したりと協力して過ごしてきた。  魔法も、有属性魔法と無属性魔法に分かれる。  前者は更に五つに分けられる。  炎、水、風、土石、雷。  この中でも雷は数が少なく、更に雷だけは速さが増すという恩恵を預かることができたり、魔法そのものが強力だったりする。  無属性魔法も三つに分けられる。  治癒、波動、万化。  ちなみに、ユンフェミアは治癒。篠原司は万化。波動の使い手はまだ確認できていない。  無属性魔法は、雷系よりも更に使い手が少ない事で有名。ユンフェミアが無属性魔法と有属性魔法を使えるのは、超希少な事例。  普通は、有属性魔法一つか、無属性魔法一つ。どちらも兼ね備えた魔法武芸者は、極めて稀(決していない訳ではない)
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