一之瀬優花・塚原亮

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一日ってのは 結構早いもんだ。 放課後俺は『恋研』の部室にある教壇の横で寝転がっていた。 まことのヤツは何やら用事があるとの事でさっさと帰っちまうし、蓮と水無瀬はキャンプの買い出しだとかで部室には寄らずにそのまま出掛けちまうし。 長谷川先輩はしょっちゅう行方不明(?)で見当たらないし。 朋也『あー、ねみぃ』 一之瀬か亮辺りでも部室に顔出しにこねぇかな……? ※『渡辺くん…… 今日は一人かな?』 朋也『あー、暇だ』 ※『……』 朋也『って、うおっ?!』 急に現れた女の子に驚き、つい変な声を出してしまった。 ※『あっ、ごめんね。驚かせるつもりは無かったの……』 一之瀬優花(17) 物静かで大人しく蓮と真逆のタイプといえるだろう。 顔立ちはとても整っていて双葉学園ではかなりの数の野郎が一之瀬を狙ってるとかなんとか。 そんなモテるやつが何で恋研なんかに入部したんだろうか? 朋也『いつから居たんだ?』 一之瀬『あー、ねみぃ。って辺りからかな?』 朋也『あぁ……ついさっき来たって事か』 俺は体を起こすと 無造作に座り込む。 一之瀬『他のみんなは 今日は非番かな?』 一之瀬が俺の隣に座ると、誰もいない部室を眺めていた。  
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