20人が本棚に入れています
本棚に追加
バタバタと
慌ただしい足音が聞こえる。
何かの制御室だろうか?
部屋一面に監視カメラや沢山のコンピュータが配備されている。
※『マスター、死体の処理が完了しました!』
マスターと呼ばれた人物は監視カメラから白衣を着た男へと視線を移した。
マスター『ご苦労様
引き続き私達の為のサクリファイスも丁重に監禁しといてくれるかい?』
マスターと呼ばれた人物の指示に白衣の男は眉を動かす。
※『本当に再戦を受けられるのですか……?』
白衣の男は
マスターに質問した。
マスター『おや?
君が私に意見するとは珍しい事もあるものだね』
※『そ、そんな!
意見だなんて
滅相もない!!』
白衣の男は慌てて見せたが、すぐに普段の口調で落ち着いて話し出す。
※『ゲームを一度クリアした者は二度とゲームに参加させないとマスターが前に仰っておりましたから、少し気になりまして……』
なるほど、とマスターは顎を摩りながら頷いた。
マスター『構わないよ
とりあえず次のステージを用意しておいてくれるかい』
※『次のステージ……?
人狼ゲームの会場をお捨てになるのですか?』
マスター『この会場を使い始めてもう2回目だ。
流石に移動しないと
【奴ら】に嗅ぎ付けられるだろうからね』
白衣の男は
なるほどと頷いた。
マスター『あと
再戦を受け入れるなら
ゲームルールを一斉に変える必要がある。そうでもしないと、一度クリアした相手だ。簡単にクリアされてしまう可能性だって否定はできないよ』
マスターはニコニコと白衣の男に笑ってみせた。
最初のコメントを投稿しよう!