葉月蓮・佐武まこと

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眩しい光が降り注ぐ。 そうか…… 俺は学校の屋上でいつの間にか寝てしまっていたのか。 ※『お前はいつまで寝ているつもりだバカちん』 コイツは俺の幼なじみの 佐武まこと(17) 頭脳明晰 スポーツは程々できる 学年トップの優秀くんだ。 朋也『わりぃ…… 明後日のキャンプの支度で疲れちまってるみたいだ』 まこと『まったく…… 幼なじみに購買でパンを買わせにパシっている間お前は悠悠と昼寝とはな』 ちょっとした悪態をついた後まことは俺の隣に座り、買ってきたパンを俺に手渡した。 朋也『さんきゅ』 受け取ったパンを口に運ぶと俺は起き上がった。 まこと『座ってから食わんか?普通は』 朋也『どっちでも 変わんねぇだろ』 俺が食べにくそうにパンを食べていると、まことが飲み物を渡してきた。 まこと『ほれ パンだけじゃ食べにくいであろう?そう思って飲み物も買ってきてやったぞ』 朋也『そう思うなら最初に渡してくれよ……』 俺は有り難く 飲み物を貰った。 まこと『ところで……』 朋也『あん……?』 まこと『俺達は恋研という部にいるわけだが』 恋研(こいけん) 俺達が通う双葉高校には 先代の先輩達が作ったという※恋研というクラブがある。 ※(恋愛研究部の略) もちろん俺やまことがそんないかがわしい部に進んで入部する筈も無いのだが、ちょっとした事があって入部する事になった。 そして今はそのいかがわしいクラブの部員となってしまっているのである。  
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