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まこと『朋也は誰かお気に入りはおらんのか?』
朋也『――ぶっ!』
急な質問に対して
ついつい貴重な飲み物を吹いてしまった。
朋也『いねぇよ……』
まこと『ほう……』
恋研の部員は全員で7名
二年生は
■渡辺朋也♂
(俺)
■佐武まこと♂
(さたけ まこと)
■一之瀬優花♀
(いちのせ ゆうか)
■塚原亮♂
(つかはら りょう)
一年生は
■水無瀬響♀
(みなせ ひびき)
■葉月蓮♀
(はづき れん)
そして
唯一の三年生である
■長谷川梨子♀
(はせがわ りこ)
まこと『まったくお前はのんきで羨ましいのぅ』
朋也『あんだよ……』
まこと『もともと部員がおらず、廃部になりかけていた恋研が俺達二人が入部した事で人数が増えた。この意味がわからんのか?』
朋也『知らねぇよ』
まこと『鈍感なヤツだ。
まぁ良いか』
こんな感じで
普段のバカなやり取りをしながらパンを食べ終えると、背伸びをしながら欠伸をする。
誰もいない学校の屋上
爽やかな風が
頬を撫でる。
まこと『さて
そろそろお時間だぞ』
朋也『あん?』
言うと、突然屋上の扉が大きな音をたてた。
ガッ、ガガガシャーン!!
扉は閉まったままだ。
やがて扉の向こうでうめき声が聞こえてきた。
※『あぅぅっ……』
朋也『……』
まこと『……』
朋也『……』
まこと『開けてやれ』
朋也『へいへい』
まことに促されると、俺は屋上の扉をゆっくりと開いてやる。
ガチャッ
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