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「凌っ!お前本気でっ」
琢磨が凌の肩を掴み体を揺さぶる。
それでも凌は涼しい顔で「うん」と答えるだけ。
「だって他に任せられる人居ないし」
「だからって全部手塚に背負わせるなんてなぁ!」
「そう思うなら負けなきゃいいんだよ、琢磨」
あっさりとそんな正論を口にする凌に琢磨は声を詰まらせた。
「一年の頃から僕達を見てるんだ。彼女ならきっと上手くやるよ」
「・・・・・・そりゃ」
そうかもしれない。
他の誰よりも彼女はこのチームを理解してるから。
「だからね、勝つために頑張ろう」
にっこり笑う凌に対し、部員達はそれぞれ顔を見合わせて「・・・・・いや」「まぁ、な?」と困り顔。
勿論勝つために試合に臨むのだけど・・・・・・。
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