縮まらない距離

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「おい、オヤジ…いつものとマヨ一本…」 「ほいよ…」 いつもの居酒屋でいつもの飯を頼む。 業務後の俺の日課だ。 ガラガラ… 「らっしゃい。」 「おう…おやっさん、甘いのくれ。」 のれんをくぐってきた銀髪の気にくわない奴。 ムカつくアホ面で俺の横に座って来やがった。 「よう。鬼の副長さん。」 「隣に来るんじゃねぇ。飯が不味くなる。」 「またまたぁー…」 ニヤニヤ笑いながら甘いものを食べて酒を飲む。 ホントにいけすかねぇ。俺の言葉を聞かず、隣に座り続けて話し始める。 「それにしても鬼の副長さんがサボり?」 「んなわけねぇだろ!!」 「じゃあ、飲み比べでもしようぜ。」 (…なんだ?いつもとなんか…) なんだかよくわからねぇ違和感をアイツから感じる。 それがよくわからず、見つめていると、ずぃっと顔が近づいてきた。 「なんだぁ?イケメンすぎて惚れ直したか?」 「ばっ!!馬鹿か!!!!!もともと惚れてねぇし!!」 思わず、顔を赤くしてしまった。 「ふーん…残念。ま、飲めよ。」 アイツは緩んだ顔で俺に酒を注ぐ。 そこから不覚にもいけすかねぇ奴と語り合ってしまった。 酔いつぶれるまで…
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