よし、取り敢えず復習だ。

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この世界について復習しておこう。 俺が生きるこの世界には大別して人と魔物と動植物があり、人は魔物を討伐したり国同士で争ったりしている。 この世界に名は無い。 あるのは四つの国と「レベル」だ。 国ごとにも当然だが特色があり、政治、国交、環境、治安と様々な違いは挙げればキリが無いが、取り敢えず今回は国民の育成方針と重視する能力の違いについて挙げていこう。 まずは武国『スグンラタス』。 刀剣や体術など、物理的な戦闘による圧倒的な突破力が特徴的な大国で、領土が最も広い南方の国。 ここではただひたすらに身体能力を上げる修行を行う為、脳筋……失礼、脳みそがマッスルなゴリラたちが多く生息していると聞く。 真偽不明、行ったこと無いからな。 次、法国『ルオユテレペス』。 魔法と呼ばれる、精神力から精製される魔力と言うエネルギーを用いた技術開発が盛んな西方国家。 武国と敵対関係にあって事あるごとに戦争してる国だが、それ以上に宗教国家として有名だ。 何でも精神力を鍛える修行に信仰、つまり一心に祈ったり苦行を行うのが良いんだと。 つまりドMが多い国だな。 それから、技国『タクドラタンエ』。 科学とか言う珍妙な技術を独占している、北方の商業国家。 この国はどこの国とも友好的で、貿易が盛んだ。 しかし輸出する科学技術が使われる製品は日常生活で使う物ばかりで、兵器(曰く、武器とはまた違うらしい)が出回る事は無い。 聞いた話では鉛の塊を高速で飛ばす兵器を最近開発したらしい。 おっかねぇな。 んで、最後の一国が俺やリリアが生まれ、住まう国……魔国『ルコチェリヒ』だ。 いつ聞いても変な名前だ。 えー、我が国では魔法とはまた違う人体の神秘、超能力を持った人間が他国に比べて多く、その才能を重視する傾向にある。 特にどこの国とも敵対もしてないし特別仲が良い国がある訳でもないボッチな東方国家、以上。
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