始まり始まり

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始まり始まり

僕には特別仲の良い友達が三人いる。 彼らのおかげで毎日が楽しかったりする。 「かずまぁ、今日どっか寄って行こうぜ」 2月の始まりである今日、寒くてブランケットにくるまっている僕に話しかけてきたのは、『特別仲の良い』の1人である、廉くん。 「………廉くん、今日雪降ってるよ?しかも大雪…」 そうなのだ。 今日は大雪が降っている。 路面は凍結していて、道路を歩いているとスケートができるほどだ。 そのため、僕は車で学校に来たわけだが。 「なんだよ。雪降ってるなら、雪合戦するっきゃないだろ?当たり前だ。」 ……なるほど。 彼は楽しみながら歩いて来たらしい。 だから彼の制服はボロボロで、泥がついてドロドロ。 彼は自分では気付いていないが、かなりのドジだ。 転んだのを、『自分の意志で滑って楽しんだ』と脳内変換したらしい。
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