始まり始まり

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少々短気だから、このまま行くとケンカになりかねない。 「なぁなぁ、やんねぇの?どっちだよー」 ……空気読めない人がいてよかったよ。 憲斗くんは口を尖らせて子供のように言っている。 「四人でできないならやんねぇ。」 ……かわいい… 廉くんは拗ねたように言う。 その様子は可愛いすぎて、ついついガン見してしまった。 「……なんだよ。一真はやりたくないんだろ?」 うーん、そんな寂しそうな顔で言われると迷うけど… 「ゴメンね。風邪をひいちゃいそうで怖いから。今日はうちに来なよ。暖かいなにか作ってあげる。」 「ほんとか?じゃあ楽しみにしてる!」 満面の笑み。 …女子が見たら惚れるだろう。 前髪で隠れているから分からないけど、彼はイケメンだ。 ……まぁ、雰囲気から近寄れないっていうのもあるけど。
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