始まり始まり

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朝はこんな会話で始まる僕らの毎日。 「おっと、そろそろホームルーム始まるから。じゃあな」 「真面目だねぇ、お疲れ。」 「うるせぇ。」 僕らは1ー3だが、 廉くんだけ1ー5である。 でも、朝と昼と帰りはいつも一緒にいてくれる仲間思いな人なんだよなぁ。 「いゃ、あいつは友達いないんだよ(笑)」 ……憲斗くん、あなたエスパーですか? しかも、若干失礼なんですけど。 まぁ確かに身なりが不良だから、第一印象は全く良くはないだろう。 「まぁ、友達は数じゃないってことで。」 「…お前も友達いないもんな!」 あぁああぁ…… 憲斗くんはケラケラ笑って言ってるけど、侑里くんは完璧作り笑いだよー。 気付いてよぅ。 なんて言葉にできる訳もなく、チャイムがなる。 どす黒いオーラを周りに撒き散らしている侑里くん。 ……周りの人、すみません。
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