0人が本棚に入れています
本棚に追加
「え?無人?商品盗まれ放題じゃん!私みたいに良い人ばかりじゃないんだから、不用心だよ!」
理美は確かに良い子だ、でも、自分で自分のことを良い人って言うのはどうなんだろう、無視しよう。
「それでね、お店は文房具が綺麗に並べられていて、中央に商品を購入した人だけが書き込めるノートがあったんだ」
「ひどーい!大事なところ無視された!」
突っ込んで欲しかったようだが、これも無視して、私は話を続けることにした。
「その中央のノートがすごい気になって、商品を買って、ノートに記入することにしたんだよ」
「爽快な無視!ひどい!それでそれで?ノートにはなんて書いてあったの?色々な人が書き込んでいたのかな?」
「それが、お店のオーナーと思われる人の自己紹介だけだったんだよ。」
「オーナーと思われる人?」
「僕は、石上友と申します。このお店のオーナーです。ってだけ書いてあったんだよ、本当にオーナーなのかは分からない。誰かの悪戯かもしれないし。」
私は学校に来る途中に色々考えて、これが悪戯かもしれない可能性もあることに気づいたんだ。
最初はノートは白紙で、私より先に買い物に来た人が、ふざけて書いたのかもしれない。
「そうなんだ!でも、面白いね。もうオーナーから返事来てるかな?それとも別の人が書き込んでるかな?私もそのノート見たい!」
「今日学校帰りに一緒に行く?」
「うん!行く!私も書き込みたい!」
最初のコメントを投稿しよう!