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先輩を見ると、空を見ていた。私もつられて空を見る。
「(すごくキレイ……雲も途切れ途切れあって、キレイだなぁ……)」
ピュウ、と風が吹いた。私がそれにつられて上を見ると、「美雨、先輩!」と茉奈の声が聴こえた。目を開くと、茉奈が扉の前に立ち、にっと笑う。
「私、お二人の邪魔したくないんで、帰りますねっ!」
茉奈はそそくさと出ていった。
「…美雨、こっち見て」
右手で私の顎をひく。
「先輩………?」
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