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先輩はふわりと笑うと、「好きだよ」と呟いた。…あぁもう、だから好きなんだ。
私も「はい、先輩。…私もです」
「ありがと」
ぎゅっと私を先輩は抱き締める。私も先輩の背中に手をまわし、受け入れた。…風が少し吹く。それと同時に先輩は私を離した。
「美雨…。昨日はごめんな、デート、行けなくなって。昨日バスケの練習がさぁ……」
嘘。先輩、バスケ部には入ってるけど、いつも練習にでてないでしょ?いつも女の人と遊んでいるじゃないですか。
涙が出そうになるのをぐっとこらえ、「そう…ですか」と答える。やっぱりなんだか切ない。今すぐ茉奈の所へ走りたい。
先輩、私のきもち、わかりますか…?
しばらくしてチャイムがなり、先輩はじゃあねと帰った。
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