困った人。

3/8
133人が本棚に入れています
本棚に追加
/277ページ
ぼーっと街ゆく人々を見ていると、先輩が遠くにいるのが見えた。 「せんぱいっ」と駆け寄るときにはもう、遅かった。 「あっ、コウいた!」 「あれ?ユミ、何で居んの?」 「今日は、あたしと遊ぶ約束じゃん!」 私にとって知らない女の人が出てきた。女の人は、先輩となにやら話している。 先輩は携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけた。 けれど、その『誰か』は、すぐに解った。 …五秒後、私の携帯電話が鳴った。 私は電話を無視することもできず、電話に出た。 .
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!