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ぼーっと街ゆく人々を見ていると、先輩が遠くにいるのが見えた。
「せんぱいっ」と駆け寄るときにはもう、遅かった。
「あっ、コウいた!」
「あれ?ユミ、何で居んの?」
「今日は、あたしと遊ぶ約束じゃん!」
私にとって知らない女の人が出てきた。女の人は、先輩となにやら話している。
先輩は携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけた。
けれど、その『誰か』は、すぐに解った。
…五秒後、私の携帯電話が鳴った。
私は電話を無視することもできず、電話に出た。
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