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「長曾我部よ」
「・・・ンだよ毛利元就!!」
声を掛けると機嫌が悪そうに返事をする。呼びかけに応えるのは当然だ、しかし何故機嫌が悪い?
「・・・わざわざ生かしてやっているというのに」
「俺が望んでる訳じゃねえっ!」
「フン・・・我の孤独を笑った貴様が、今はこの世一の孤独よ」
鼻で笑いながら頬に触れてやると、びくんとその先の行為に脅えたように身体が跳ねた。
「もう、頼むから、アイツ等の元へ行かせてくれっ・・・!」
「我が貴様の言うことを聞くと思うか?」
自分よりかは大きな身体に馬乗りになって、情けほどに身を包んでいる布を取っ払う。そこには大きいけれども、昔とは違い痩せ細った彼の肉、それがどうしようもなく快感で。
「逝かせはせぬ、貴様はここで生き地獄よ」
「くそっ・・・毛利、元就ッ」
反抗的な瞳がまたそそる、見るも無惨にしてやりたくなる。その片目をえぐり取り、笑ってやればこの鬱憤も晴れようか。
「今宵も泣き叫ぶがいいわ、長曾我部よ」
「ッ、あ」
触れてやると熱を持っているそこを刺激してやる、その快感に意志の強い瞳が歪むのを知っている。
「毛利、・・・くそっ」
歪め、我が策の元で。
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