4837人が本棚に入れています
本棚に追加
/933ページ
涼子は、サンセットを連想させる綺麗なカクテルを飲みながら
カウンター席で バーテンダーと話ていた。
「おまたせ。」
そう言って、涼子の両隣に
萌夏と莉沙も座った。
「綺麗なカクテルね。オリジナル?」
萌夏が聞いた
「はい。新作です。」
バーテンダーが笑顔で答えた
「美味しそう!私も、それ。」
莉沙が、言った
「じゃあ、私も。 」
その時、萌夏はポンッと肩を叩かれた…
「萌夏、久しぶり。」
声をかけてきた男は、髪も着ている服も派手めに決めていて
いかにも、遊んでる風だった。
「連‥!」
萌夏は驚いて、目を見開いた。
「よぅ。元気だったか?」
「元気だったか?って…
急にいなくなってぇ、どうしてたのよ!?」
「わりぃ、わりぃ。
あっ、借りてた金さぁ、ちゃんと利子つけて返すから。」
「なによ、利子って。
友達とつくるって言ってた、古着の店は?
うまくいってるの?」
「まぁな。」
「連‥ほんとに、ちゃんと…」
「うっせぇな! 彼女みたいな口、きくなよ。」
吐き捨てるような大きな声が響いた。
最初のコメントを投稿しよう!