ものほしげな女

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「萌夏先輩、大丈夫ぅ?」 莉沙が、萌夏の顔を覗き込んだ 「ええ…最低だよね。 あんなヤツ……」 萌夏は、カーッと熱くなった頭に手をやった。 「お金、返してもらいなさいよ。 …でも、あんたさぁ こんなこと、今回だけじゃないでしょう。」 涼子が言った 「ん…そうね。 えへっ。ダメね、学習しないよねー。」 萌夏は、おどけてすくめた肩を 力なく落とした 「悪いけど、あんた見てると、こっちがイライラする。 顔と身体がいくら良くても あんな軽くて、いい加減な男‥ 相手するのやめなさいよ。」 涼子が、怒ったように言った 「あの‥ こんな時に、ごめんなさい。 私、そろそろ‥」 莉沙が申し訳なさそうに言った 「あ、デートだったわね。 本当は今日、大発表あったのよね」 涼子が、気をとりなおして言った。
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