4837人が本棚に入れています
本棚に追加
/933ページ
「萌夏先輩、大丈夫ぅ?」
莉沙が、萌夏の顔を覗き込んだ
「ええ…最低だよね。
あんなヤツ……」
萌夏は、カーッと熱くなった頭に手をやった。
「お金、返してもらいなさいよ。
…でも、あんたさぁ
こんなこと、今回だけじゃないでしょう。」
涼子が言った
「ん…そうね。
えへっ。ダメね、学習しないよねー。」
萌夏は、おどけてすくめた肩を
力なく落とした
「悪いけど、あんた見てると、こっちがイライラする。
顔と身体がいくら良くても
あんな軽くて、いい加減な男‥
相手するのやめなさいよ。」
涼子が、怒ったように言った
「あの‥
こんな時に、ごめんなさい。
私、そろそろ‥」
莉沙が申し訳なさそうに言った
「あ、デートだったわね。
本当は今日、大発表あったのよね」
涼子が、気をとりなおして言った。
最初のコメントを投稿しよう!