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タクシーを降りて、
マンションのオートロックを
開けた。
とぼとぼと、エレベターに乗り
中で一人きりになると…
急に、涙が溢れて止まらなくなった。
自分が情けなくて
寂しくて
ただただ、孤独で‥
悲しかった。
ウッウッ、ウアーンッ、ウッウッ
子供のように、大きな声で泣いた。
ーー 泣かないで。
そんなに、泣かないで ーー
なに?
若い男の声がした…?
悲しすぎて、頭が‥
おかしくなっちゃったんだろか…‥
いいや、飲み過ぎだ!
萌夏は、首をブルブル横に振った。
泣きじゃくりながら
8階で、ふらふらと
エレベターを降りた
酔いと混乱で
胸がむかついて
吐きそうだ…‥
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