過去との出会い

4/8
前へ
/36ページ
次へ
ある朝、いつも通り電車に乗り出勤して、駅の自販機で缶コーヒーを買おうとしたら、自販機の横で、下を向いたまましゃがんでる女性がいた。 俺は気になり声をかけた。 俺)『君、そこで何しとるん?何かあったん?』 女性)『………』 何も返事が無い…。 よく見ると、肩を震わせてるように見えた。 俺)『ねえ、もしかして泣いとるん?』 女性)『………』 またしても返事が無い。 気になりながらも、出社時間が迫ってきた俺は、仕方なくその場を後にした。 そして会社に着き、いつも通り仕事をしていた。 朝の女性の事が気になりつつも、パソコンに向かってる俺。 智也)『お~い和也。休憩ど~。』 いつもの時間のいつもの声。 俺は智也に朝の事を言ってみた。 智也)『で、結局理由は分からずか~。ていうか、その女性、ホンマに泣きよったん?』 俺)『顔を見てないけぇ、ハッキリとは分からんかったけど、たぶん泣きよったと思う。』 智也)『まあ、お前が何かしたワケじゃないんやから、あまり気にするような事じゃ無いやろう~。』 俺)『それはそうなんやけど、なんとなく気になっての…。』 そんな話をしていた時、女性の人が俺達に声をかけてきた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加