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しかし、やはり椿の体にも限界が来た。
「ヤ、バい…っ!!」
ちらりと後ろを振り向くと
ちらちらと揺れる提灯の明かりは少しずつその距離を縮めていた。
どうしよう…!!なんとかしなきゃ…!!!
ふと椿が周りに目を走らせるとさっきから走っていたところより段々木の間隔が広くなっている気がした。
もしかしたら開けてる所に出れるかも知れない!!!
何とか力を振り絞って走る。
そして
「木が、無いっ…!!」
ついに数メートル先に木がぷっつり途切れているのを見た。
民家さえあれば…!!逃げ込める…!!!
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