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布団に横たえた体を起こす。
半刻(約一時間)前には布団に入ったのに、な ぜか目が冴えて眠れない。
明日は用事があるのに……
困ったものだと溜め息をつけば 息は白く染まり、闇に溶けていった。
「……ん?」
ちらりと見えた 椿の花びら。
「…何故…。」
それは本に挟めていたはずの物だった。
布団から抜け出ると冷たい外気が薄い浴衣をすり抜け肌を射した
よくみれば、
挟んでいた本は風で開いたのか 中途半端な所で開いていた
そこがたまたま花びらを挟んでい た箇所だったのだろう。
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