18人が本棚に入れています
本棚に追加
紛争やら冷戦やら革命やらで幾らか時代が流れ、この国は一応の平和を築いていた。
昔は総理大臣なるものが国を治めていたらしいが、現在は違う。
この国は、『主人公』が支えている。
漫画や小説の中で、出番が異様に多いキャラクターはいなかっただろうか。
十中八九、それが主人公だ。
英雄とは少し違う。
世界を救わなくても良いし、誰かを喜ばせる必要も無い。
事実、この国の主人公にそういった偽善的な要素は見られない。
ただ一つ、秀でる物があるとすれば。
それは『能力』だ。
一般人が羨む能力を少なからず持ち合わせている。
少なからずと言ったのは、それが一つでは無いからだ。
つまり、主人公は複数に存在する。
だってそうだろう?
童話。
ゲーム。
アニメ。
ライトノベル。
主人公はこれらの数に比例して存在するのだから。
最初のコメントを投稿しよう!