1人が本棚に入れています
本棚に追加
次に目覚めたら、そこは部屋だった。
女の子の部屋を連想させる、ヌイグルミや花柄のカーテン、甘い香りだけど、嫌にならない部屋の臭い。
16年間、姉以外の女子の部屋に入った事はない………
ので挙動不審に辺りを見渡してしまう。
キョロキョロとしてると
ガチャッとドアが開く。
最初に耳がピクリと動く
辺りを見渡していたが、ドアの開閉音で
ついドアの方に目が向いてしまう。
僕と同い年ぐらいの女子が、部屋の中に入り僕に話し掛けてきた。
「猫ちゃん、傷口大丈夫?」
「にゃー(大丈夫ー)」
一様、変じはしておく。
「そう良かった。」
うおぅ!
僕の言葉が分かるのか!?
そう思い女子に話しかける。
「にゃーにゃぉ(僕を助けてくれたの君?)」
「うん」
「にゃぉにゃーーにゃぉ(ありがとう!)」
「うん」
「にゃにゃぉーにゃー(名前は何て言うの?)」
「うん」
「にゃーにゃーにゃぉ(どこ高校?)」
「うん」
あれ………
返事が全部………うん…?
最初のコメントを投稿しよう!