君と猫になった僕

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部屋に入ってから やることもなく、うろちょろしていたら……… いつの間にか夕方になっていた。 カラスが鳴き空は黄金色に染まっていて綺麗だな~………っと思いただ、僕はそれを見つめていた。 「ただいまー」 若川が帰ってきた! 僕は慌てて出迎えにいく。 だがいつもなら僕だけが出迎える筈の若川は、女の人に出迎えられている。 僕は静かに近づいて会話を聞く。 「お母さん帰ってたんだ…」 「私が自分の家に帰ってきて何が悪いの?」 「ううん…お帰りなさい………」 「早く上がってご飯、作りなさいよね~」 「うん…分かった…」 ご飯はいつも若川が作るのか~ 家は母ちゃんが作るけどな~ 母ちゃん…心配してるかな? 若川は自室に戻り、私服に着替えてキッチンに向かった。
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