屯所

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しばらくの沈黙を最初に破ったのは笑顔の近藤だった 『がははっそうかそうか!!こりゃ驚いたな!宝さんは未来の人だったとは!』 『流石近藤さん。分かってくれるんですね』 今ならこの人を慕う沖田さんや土方の気持ちがよく分かります 顔は厳ついですけど← 『近藤さん!こんな話信じるってのか!有り得ないだろ!なあ総司!』 『…僕は近藤さんに賛成です』 『なっ!』 土方は沖田の意外な発言に驚いた それは顔にはださないが、宝も同じだった 沖田さんは絶対否定すると思ってました 『まあ普通なら信じられなかったでしょうけど…これ。これは明らかにこの世界のものじゃない』 そう言って沖田は何かを懐から取り出し三人にみせる ピンクの四角でスライド式、シンプルなモフモフだけがついたそれは、宝の携帯電話だった 『あ、それ私のです』 『やっぱりですかー。これ君が最初にいた地面に落っこちてたんですよ。』 『なんだ?その鉄の塊は』 『おお!未来のものか!』 近藤さんは子供の様に目を輝かせて宝の携帯電話をみる 一方土方は怪訝な顔だ 『これをこうすると… 沖田は携帯をスライドさせる 宝携帯は電源が入ったままだったので待ち受け画面が写った 『『なっ!』』 二人は豆鉄砲を食らったような顔をする クスクス あっ笑ったらいけませんよね… 『なんだ!その光るものは!』 『絵が写ってるぞ!綺麗な景色の絵だな!』 『でしょ?』 沖田はおかしそうに笑う 宝は携帯を沖田から取り上げた 『ちょっそれ僕の!』 『いつから沖田さんの物になったんですか。あなたさっき私のって認めてたでしょう?…………まあ徒もあれ、分かって頂けましたか?私が此所のものじゃないと』 宝の目は分かったよね?というものになっていた 『トシ、この子を信じようじゃないか。私にはどうもこの子が嘘をついているようにはみえない』 『……』 『宝さん!行く所ないんですよね?なら此所に居てはどうです?☆』 『おお。それがいい。今は人手も足りないしな!』 そう言って近藤さんはまたガハハッっと笑った 『あっそれなんですけど…此処って新撰組ですかね?』
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