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『…は?』
土方はキョトンとする
それもそのはず
宝の雰囲気がガラっと変わっていたからだ
一瞬、宝と沖田が重なったように思えた
『土方…だっけ?あんた何もの?』
いきなり呼び捨てにしたことに土方は眉を少し動かす
『俺は、土方様だ。お前こそ敬語使いやがれ。』
土方は強気で答えるが
宝の冷たい殺気に当てられ
冷や汗を滲ませていた
それに気付いた沖田は驚いた
……へぇ。
その顔には妖しい笑みが浮かぶ
そして宝も口角をあげ、ニッと笑う
『自分の事を様呼ばわりですか。愚かな事きわまりないですね。』
ブチッ
そんな宝に、遂に土方はキレた
『死んでもらうぜ……!』
シャッ
土方は腰にさしていた、刀を素早く鞘から取り出す
『銃刀法違反ですよ。』
そう言いながらも宝は土方に殺気を強める
その鼻へし折ってあげます♪
そんな中、沈黙を守っていた沖田が口を開く
『土方さん、お腹減りましたぁ。もう中入りましょうよ。』
見事なKY発言だ
『『……は?』』
これには土方と宝の声が見事に一致したとか
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