7/9
前へ
/24ページ
次へ
「…………私は、罪を犯しました。」 逃げれないほどの炎になったことで、自らの犯した罪を話すと言うことを始めた。 「私の父は、私に酷かった。 子供としてでなく、ただの金稼ぎ… 父はゆっくりして、私は外でマッチを売っている…… おかしい筈なのに… 父は私を1人の人間として扱っていたのかも不安だった。」 深呼吸したあと、足を燃やし始めた炎を見る。 「……マッチが、私の一時の希望の光になった! 私を燃やすこの炎が、私の希望になったんだ! 解放されたかっただけなのに!!! なぜ!!!? なぜ!!!?」 泣き叫び始める声は、人々に聞こえた。 その人々の中に─ ──レンの姿─── 「………!!」 レンは、悲しそうな顔をしていた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加