5人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………レン、ありがとう……」
“短い恋をさせてくれて、ありがとう”
リンはそう言うと、にっこり微笑んだ。
「……リン……」
レンの口がそう動いた後、まだ何か言っているようだったが、リンには聞こえず、伝わらなかった。
“ いすき よ”
その部分だけ伝わるのだった。
「………私は生まれてこなければ良かった!
子供として扱ってほしかった!
これが私の犯した罪の分の苦しみならば、耐えてみせる!
こんなの、今までに比べたら幸せだーーーー!!!」
そう叫ぶと、リンの体を包んだ炎は、リンの命を奪い取った───
最初のコメントを投稿しよう!