187人が本棚に入れています
本棚に追加
もしかして、この制服は!
「白木学院の制服ですよねっ?!」
「えっ?…まぁ、そうだけど…。」
「ぃよっしゃァアアア!」
いきなりガッツポーズをした僕に驚いたのか男は肩をびくりとさせる。
そんな姿さえも様になっている。
憧れてたんですよ!この学校に入ることが!
と喋ろうとしたとき。
『離れて!その人から離れるんだ!』
頭のなかに声が鳴り響いた。
「っえ…?」
『早く!人けのないところにっ!はーやーくぅ!』
「は、はい…」
凄い剣幕だ。つい返事をしてしまった。
「え?どうし…」
いきなり独り言を呟く僕に対して男は困惑した表情を浮かべる。
「ごめんなさい!また今度!」
「え、ちょっ?!」
凄まじい勢いで走り出す。ヤバい、超身軽!
_
最初のコメントを投稿しよう!