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「ちょ、待っ……なんで逃げて…」
「これは逃げじゃない!
戦略的撤退だぁぁぁああっ!!」
あ、変態だ僕。
多分あの人は先輩だ。
…失礼なことしちゃったなぁ。
息が切れて足が棒になるくらい走った。
たまに走っているときに『右右!』とか『そこ左ィィ!』とか『あっふぉぉ!そこ曲がるな!』とか聞こえてきた。
何だってんだよ、もう!
『はい、もういいよー。』
なんとも楽天的な声が聞こえてきた。
「なっ…、んで、こんな…はぁッ、ハッ…」
ヤバいちゃんと喋れない。
『んー……。予想外だったんだよね、あいつが。』
「へ?」
『あ、俺だれかわかる?天使だよ天使。』
「あ……そう…。」
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