そのいち!

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「………。で?」 『分かり易く最初から!説明しますよ!もう!』 怒ったか? 『別に怒ってないし。でぇ、説明ー!!!』 …………………。 分かり易く纏めますね。 その1! 神様が『暇だー』とか言ったから天使がじゃあゲームでもしたら?とか発言したら… はい、神様のゲーム完成。 その2! ゲーム内容は死んだ人の願い事を一つだけ叶え、その願い事に沿った課題を一つだけ決める。 課題を守れなかったら、願い事は消えてしまう。 ……僕の場合、 生まれ変わり、男子校に行く!が願い事。 なら、実は女子だよー☆きゃは☆を隠し通せ。 バレたら即天国ですね、はい。つまり死亡。 ………簡単じゃないかっ! 出来るさ、きっと。 「こんなもん?」 『そ。わかったぁ?』 「いちお…。」 『あ、後ね。名前。自分の名前決めて。』 「え?自分の名前くらい…」 『君の名前じゃない。それは前…分かり易く言うと前世の君の名前。よって君の名前じゃないから。』 …生まれ変わったものね…。 風に吹かれて木々がそよそよと揺れる。 そう言えば此処は……森じゃないか! 『あぁもう、また話が脱線するっ!さっさと名前くらい決めやがれ!』 「はい…」 どうせなら格好良い名前がいい。 蒼龍とか! 『厨二くさ。』 天使が鼻で僕のことを笑う。 っるっせぇ! 「じゃあー…」 平凡でいい。 目立たないような… そうだ、 「田中太郎。」 『…それでいいの?』 「っあー!!駄目!やだ!逆に目立つ!」 『面倒臭いなぁ…。平 凡太でいいじゃん。』 「余計駄目!」
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