第1章

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男は余裕そうに、こう告げた。   「魔剣の強さは、使い手の心の強さだと知っているな。…確かにお前の心は強い。だがな…」   男の声が低くなった。   「…お前はそれだけなんだ」   「え………」   少女の剣に亀裂が入る。   「だから、魔剣を真に理解している俺にはかなわない」   男は剣に力を込める。すると、少女の剣は粉々に砕け散った。
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