メルト

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朝目が覚めて 真っ先に思い浮かぶ 君のこと… 思い切って君が居た頃を 思い出してみた 悲しくなるけど… 真っ白な髪の毛 紫色の仮面 君が俺の名を呼ぶ それだけで良かったのにな… メルト 融けてしまいたい “好き”とはもう絶対に言えない だけど メルト 声も二度と聞けない 他の人と祝言なんて挙げないよ? だって君のことが… 好きだよ 鶴ちゃんの預言は晴れだったのに どしゃ降りの雨が降る 肩に掛けたままの朱色の傘 嬉しくない…思い出すよ… あの時 † 「仕方がないから入ってあげる」なんて 隣に居た君が笑う † 涙が溢れだした メルト 息が出来ないよ 君が触れてた右手が震える 抱き締めていたい ずっとオレが君を… 想いは届かない 君に… お願い時間を止めて 壊れそう でも…君に…会えて良かった メルト 君はすでに居ない… もう会えない でも君に会いたい だから メルト また来世で会おう 次は君を幸せにするよ 約束するから 少し待ってて? …半兵衛…
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