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「私とは大違いだな…」
「何が?」
「きゃっ」
頭の上から思わぬ人の声が降ってきた
顔を向けるとそこにいたのは
「新島くん…」
「はよ、国立。何がお前とは大違いなの?」
「えぇ えっと…」
とっさに助けを求め周りを見渡すと窓の外にある木にまだ幼い小鳥がとまっているのが見えた
「小鳥…」
「え?小鳥?」
え?違う…
「あの違っ」
「あはは!当たり前だろ!小鳥と国立じゃ!相変わらず面白いな!」
私の頭をわしわしと撫でると手を振ってじゃあなと新島くんは行ってしまった
もったいたないことしちゃったな…
「凛々亜?」
「へっ」
気づくと後ろから千代が寄りかかってきた
「どうしたの?ぼーとして」
「え?なっ何でもないよ?」
「ふぅん、あ!そうだ凛々亜、次移動授業だから急ご」
「あっそっか体育だね。行こっか」
───────────────
「(凛々亜)」
「(どうしたの?)」
「(知ってた?街センのあの眼鏡、ダテらしいよ)」
「(え?そうなの?)」
二人でクスクスと笑っていると噂の街木先生が喋りだした
「今日は外周だから、男女ペアになって走るように。男子!遊ばずに女子のサポートしろよ!」
あーいと男子の列の方から返事の声が聞こえた
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