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「もう4月とはいえ、その格好じゃ寒いだろ?遅くなるとおばさんも心配するし帰ろうか」
優しく帰宅を促されるけど、私は黙って首を振った。
「舞香が俺のほう向いてくれないのは、昨日の返事が原因?」
ポツリと愁ちゃんが呟く。
沈黙を肯定と取ってそのまま話し続ける。
「何するにも一生懸命で、ドジだから目が離せない。
生意気そうな目元も、クルクル変わる表情も可愛いと思う。
舞香、かなりモテるんだぞ?
現に俺の学年では結構話題になってた。気づいてなかっただろ??」
愁ちゃんは、思い出しながらフッと笑った。
「俺には勿体無いぐらい・・・自慢の妹だよ」
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