一章

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「・・・さん、ちょっと来てください」 「んだよ、うるせぇなぁ。・・・俺は忙しいんだって。」 「いいから、早く!」 「ったく、わかったから引っ張るな・・・」 促されるまま渋々後について行った先はこいつの部屋。 (移動するだけなら俺の部屋でも良かったんじゃねーか?) 文句を言いかけた俺だったが、部屋の中を見た途端固まった。 中央には布団が敷かれ、人が寝かされていた。 綺麗な黒髪と白い肌、ほんのり色づく唇が妙に艶っぽい。
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