5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんなさいね、先にこうしないと話が進みそうになかったから……。」
女性が申し訳なさそうに続ける。
「私は月詠命、あなたの名前の元となった神です。夜さん、あなたにはお願いがあって、お呼びしたのです。」
女性は僕達一家も崇拝している神様本人らしいです。崇拝っていうか、いたらいいなって感じでしたけど、本当にいて、まさか会えるなんて!
「初めまして月詠様、僕なんかにお願いとは何でしょうか?」
やはり、テンプレみたいに転生するのでしょうか?
「聞いて頂けますか?実はあなたの暮らしている世界以外にも世界が有ります。」
テンプレで正解かな?
「その中の824番目の世界には、あなたの考えている様な転生者が何人もいるのです。その転生者達、一人一人が大きな力を使うので、824番目の世界は今とても不安定になっています。」
あれ?何か違うような……。
「そこで、今や減ってしまった私の崇拝者の中から、こう言ったことに詳しそうな夜さんにお願いして、824番目の世界に害を与える転生者を説得、もしくは退治などをして頂けないかと思い、お呼びしました。」
どうやら、テンプレ転生者が増え過ぎた世界を救うために間引きを行って欲しい、その様な感じでしょうか。
最初のコメントを投稿しよう!