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若い頃、私は両親にそれこそ死ぬような苦痛を与えた娘だ
親に背き、世間に背き、結果全て誰かのせいにし
『お前らが悪いんだ』とか思っていた
ただの子供で世間知らずのくせに1人で生きてくんだから親なんて知らねーしって世の中舐めて、腐っていた大バカ者。
それが、私だ。
そんな私が今、親の闘病に関わっていく中で
親と言う存在がどれほど大きく、立派で絶対的で大切とか一括りに出来ない位の感情を持っていたことに
本当に本当の意味でようやく気付かされた…
しかも、父の病気がキッカケである
私は良いオバサンになっても親が純粋に恋しい
恥ずかしいような勝手なような思いだが、車椅子に乗る父。それを押す母の姿が私にとって苦痛なのは
きっと不死身なはずだった父の小さい姿が悲しい
それが…理由だ
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