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まぁ、ともかく部屋にやっと着きましたよ。
普通なら学園到着→受付→入寮で
済むはずだったのに大分手間がかかってしまった。けど、にやけるのが止められない。
イメージがどんどん沸いてきて
デザイン画をかきたくて仕方ない。
そわそわする自分を律してチャイムを鳴らす。
これから部屋で一緒に生活するのにだから、どうせなら仲良くなりたい。やっぱり、第一印象大事。
ガチャ
「はーぃ、どちら様ー?」
出てきたのは、またもやイケメン。
どうなってるこの学園
とりあえず、第一印象良好にしなければ
「今日編入してきました、観月星夜といいます。」
「あー、聞いてるよー。
遅かったねー。まぁ、立ち話もなんだから入って入って。」
今どき系チャライケメンは、
感じの良い奴だなぁ。
部屋に入ると、よく整理されたリビングが目に入った。意外と綺麗好きらしい。
「お茶もってくるから、てきとーに
座っててねー。」
促されるままソファに腰掛ける。
直ぐにチャライケメンがお茶を
持って対面に座った。
「じゃー、自己紹介するねー。
俺は芸術科2年比良波 平次(ヒラナミ ヘイジ)です。よろしくねー」
「改めて、俺は2年服飾科観月星夜。
宜しく。」
手を差し出したら。一瞬目を見開いて
直ぐにニカッと笑って
「いやー、思ったより親しみやすくてよかったよー。最初は気弱な平凡くんかービミョーって思ってたからねー」
爆弾発言をしてることに気づいてるん
だろうか。気弱な平凡とか
普通に考えて悪口だからな。
「見た目良くないのは、知ってるが
お前とかがイケメン過ぎんの。」
ドスッ
「え?」
「けど、変な色気があるよね。食べちゃいたい。」
ソファに押し倒されてる俺。
え、何事?
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